集中力が切れたら麩を食べる

麩の料理というと、胃潰瘍や盲腸の手術のあと、おかゆが食べられるようになったとき、最初に出て来る食材というイメージがする。柔らかくて、いかにも消化によさそうです。麩は、小麦からデンプンを除いた良質の植物性タンパクです。身近な焼き麩では感じられないが、生麩のあのモチモチ感は小麦粉のグルテンなのです。このグルテンに含まれるのがグルタミン酸で、脳の働きを活性化する物質をつくるのに、おおいに役立ちます。また同時に、脳を鎮静化するン物質もつくり、落ち着きを生むから、集中力を高めたい人にぴったりの食材です。鍋料理や汁物に使うばかりでなく、ミキサーで粉砕してクッキーの生地に、庄内麩のような板状のものにしょう油を塗って軽くあぶれば煎餅に、車麩を台にしてチーズを乗せたピザ風にと、小麦粉のように使っておやつもつくれます。